住宅展示場で本格お仕事体験!

以前、こちらのブログでもお知らせしましたが、1月15日(日)にキッズわくわくワークに出展しました。
「キッズわくわくワーク」とは、子どもたちが各分野の専門家から直接学び本格お仕事体験ができるイベントで、当館からは博物館学芸員体験として生物担当と歴史担当の職員が出張ワークショップを行いました。

出展ブースの様子

生物分野では、鳥の羽根の分類・整理方法について体験してもらいました。
少し難しい専門用語に苦戦しつつも、学芸員からのヒントをたよりにどの部分の羽根なのかを考え、自分で分類した成果をお土産に喜んで持ち帰る姿が見られました。
普段はなかなか外に出ない本物の鳥の剥製は大人気で、間近で観察したり、ふわふわの羽根をずっとなでたりしているお子さんもいらっしゃいました。

剥製も一緒に出張。たくさん子どもたちと触れ合いました。

歴史分野では、昔の文字、いわゆる「くずし字」に親しんでもらおうと、お蕎麦屋さんの暖簾(のれん)など身近にあるくずし字を紹介した後、くずし字で書かれた本物の掛軸を実際に取り扱うコースをご用意しました。
矢筈(やはず)棒という専用の道具を使って、ホワイトボードに設置したマグネットフックに掛軸を掛けたり、取り外したりしてもらいます。
小さなお子さんも職員の説明をよく聞いて丁寧に進めてくれていたのですが、博物館からやってきた本物の掛軸と聞いて、近くで見ていた付き添いの保護者の方も驚かれていました。

本物の掛軸にドキドキ…!

当日はお昼近くから午後にかけて雨が降るあいにくのお天気でしたが、日曜日の住宅展示場ということもあり、幼稚園年中~小学校6年生の総勢45名のみなさんにご参加いただきました。
いずれのお仕事体験も楽しんでもらえたようでしたので、これを機に学芸員という職業にもっと興味を持って、博物館にもたくさんご来館いただけると嬉しいです。

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【開催中】市史ミニ展示 津久井郷土資料室と雑誌『日本少年』

1月15日(日)から、市立博物館の自然・歴史展示室 郷土の歴史コーナー内で市史ミニ展示「津久井郷土資料室と雑誌『日本少年』」を開催しています。

平成30(2018)年2月に完了した『相模原市史(※1)編さん事業ですが、その後も市史・町史編さん過程で収集した資料等を紹介することで、郷土の歴史や魅力をより多くの方に知っていただけるよう、年3回内容を替えてミニ展示を行っています。(以前の市史ミニ展示様子はこちらです。)
本年度最後を飾る市史ミニ展示は、かつて緑区中野にあり、惜しまれつつも平成27(2015)年に閉室した「津久井郷土資料室」と、その収蔵資料を代表して明治39(1906)年創刊の雑誌『日本少年』をテーマにしています。

郷土の歴史コーナー「旧清水家模型」近くで展示中

津久井郷土資料室は、緑区若柳出身の郷土史家・鈴木重光(すずき しげみつ)氏の収集資料をはじめとする津久井地域住民からの寄贈資料を展示・保管しており、昭和46(1971)年の開設以降、地域の資料館として親しまれていました。
閉室後、建物は取り壊されましたが、津久井郷土資料室が所蔵していた津久井地域の貴重な資料群は現在、相模原市立博物館に移管されています。

その収蔵資料の中でも、少年少女雑誌は1,200冊超の圧倒的な点数を誇っています。
とりわけ、本ミニ展示で取り上げている『日本少年』創刊号は、綴じ込み付録の絵葉書が切り離されておらず、日露戦争後の世相を強く反映した同号付録「凱旋歓迎鉄道遊戯(がいせんかんげいてつどうゆうぎ)」とともに良好な状態で色鮮やかに残っています。こちらは実物を展示していますので、ぜひご覧ください。

色鮮やかな実物資料は必見です

そのほか、別の号の『日本少年』と付録の実物や、実は蚕業(さんぎょう)取締所(※2)としてつくられた前身となる建物など、写真や解説パネルで詳しく紹介しています。
地域に愛された津久井郷土資料室の歴史と、雑誌から見える人々の生活の様子について、本ミニ展示をご覧になって知っていただければと思います。
開催期間は3月18日(土)までです。

※1 『相模原市史』は、博物館2階市民研究室や市内の図書館等でご覧いただけるほか、市役所行政資料コーナー(郵送対応可)、市内一部書店(相模原市書店協同組合加盟店)でお買い求めいただけます。

※2 養蚕業がさかんな津久井地域において、蚕の病気予防のための検査や、蚕糸業に関わる各種業者の管理監督を行うための施設。

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はやぶさ2 ♯寄席、参加申し込みありがとうございました!

標記のイベントについては、博物館としては初めての「LOGOフォーム受付」をしてみました。
ネット環境がない方は引き続き電話申し込みでも受付しましたが、受付前に各種新聞でも取り上げられたこともあってか、第一部については開始数分で満席になるという盛況ぶりで、嬉しい悲鳴になりました。
第二部についてもお昼過ぎには満席となりました。

ちらし表面

みなさまの期待の大きさをひしひしと感じます!

残念ながら参加できなかった方も、第一部についてはリアルタイムで配信を、第二部についてもトーク部分については後日アーカイブ配信いたしますので、そちらでお楽しみいただけたらとおもいます。

また、当日の参加不参加に関わらず、事前に質問を受付しますので、ハッシュタグ #haya2_QA をつけてTwitterで発信をお願いします。
第一部については、YouTubeのコメント欄でも質問を受け付けます!

当日、良い事業になるよう準備を進めてまいりますので、どうぞお楽しみに。

※第一部、第二部あわせてご参加のみなさまは第二部のプラネタリウム観覧券を当日お早めにお求めくださいませ。何しろ第一部と第二部の幕間は30分ですので、この時間にみなさんが受付に殺到されると、時間通り始められない可能性があります。円滑な進行のため、ご協力のほどよろしくお願いします!

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大夕張炭鉱の石炭

先日、市民の方から大夕張炭鉱の石炭をご寄贈いただきました。大夕張炭鉱はすでに閉山となっています。

この石炭は、大夕張炭鉱に勤務されていた寄贈者のご家族の方が炭鉱から持って来られたもので、大夕張炭鉱の閉山が決まり、存続を陳情するために国会を訪れたときに持参したものだそうです。おそらくは、「こんなに高品位の石炭が採掘できるのに、なぜ閉山にするのか」のような旨で陳情されたのではないかとのことです。

石炭は大昔の植物が湖底や海底に堆積して、それらが熱や圧力を受けて変化してできました。この標本に見られる水平方向の縞模様は植物が堆積したときの痕跡で、地質学的にも良好な標本です。

炭鉱から持って来られた経歴から、地質学的だけでなく歴史学的な観点からも重要な博物館資料です。

標本や資料に関わる情報や記録が多ければ多いほど、博物館資料として貴重なものとなります。

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この木なんの木?気になるエノキ

先日このブログで、市内南区の勝坂遺跡で野鳥がエノキの果実をついばんでいたとお伝えしました。その時はうまく写真を撮れなかったのですが、その後、相模原市のお隣、座間市の県立座間谷戸山公園で、エノキの果実をむさぼるように食べるイカルの群れに出会い、写真を撮りました。

エノキの果実を食べるイカル

10羽ほどのイカルが、エノキを探しながら飛び回り、見つけるとしばらくその木にとどまって食べていました。

細い枝先はとまりにくそうでしたが、身をよじって食べていました

エノキは市内の緑地でもよく見られる木です。かつては相模原市の木であるケヤキと同じくニレ科に分類されていましたが、遺伝子レベルの系統解析の結果から、現在はアサ科とされています。ケヤキとエノキはどちらも大木になりますが、ケヤキが扇形に枝を広げるのに対して、エノキは半円形に丸く枝を広げます。勝坂遺跡公園には、「この木なんの木?」と思わず口ずさみたくなるような美しい大木があります。

勝坂遺跡のエノキ(5月に撮影)

エノキの大きな特徴は、葉脈(ようみゃく)にあります。ケヤキの葉と比べるとよくわかりますが、魚の骨のように真ん中の太い主脈から横へ並行に側脈が伸びるのがケヤキで、このタイプは多くの樹木の葉に見られます。一方、エノキは葉の付け根付近から三差路が連続するように伸びる、独特の葉脈です。このような葉脈を三交脈(さんこうみゃく)と呼びます。

エノキ(左)とケヤキ(右)の落ち葉を裏面から見たところ

エノキは春から夏も野鳥が集まります。葉に虫がつきやすいのか、エノキの枝上でムクドリなどの野鳥がイモムシを食べる姿をよく見ます。野鳥にとって、食べ物を供給してくれて、さらに細かく広がる枝ぶりは、巣を作る場所としても適しています。

エノキでイモムシをつかまえるムクドリ(5月に撮影)

そして私たちにとってなじみ深いのは、一里塚に植えられる木であるということでしょうか。現在、館内で開催中のミニ展示「相模原にもあった!?徳川家康ゆかりの地」でも、市内南区新戸(しんど)の一里塚が紹介されています。残念ながらこの一里塚のエノキは、江戸時代に枯れてしまったそうです。
雑木林はもちろん、公園や学校など、身近なところにも多い木です。この季節なら、落ち葉を目印に探してみてはいかがでしょうか。

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冬の里山でバードウォッチング

1月15日、相模原市教育委員会主催で「勝坂を学ぼう!冬の里山でバードウォッチング」が行われ、学芸員がお手伝いをしてきました。この事業は、勝坂遺跡でガイドなどを行っている勝坂遺跡活用実行委員会が主管して、年間をとおして様々な分野の学習会を開く中の1回として実施されました。勝坂遺跡は国指定史跡で、その段丘面の南側に谷戸があります。

勝坂谷戸の景観

有志のグループが水田耕作などをやっており、谷戸の環境が維持され、希少な動植物が生息しています。タイトルはバードウォッチング、つまり野鳥観察ですが、いろいろなものを観察しました。例えば、谷戸を縦断する野道の途中にある湧水や、それを祀った(まつった)祠(ほこら)については、実行委員会の方に解説をお願いしました。

有鹿(あるが)神社について解説

湧水、つまり川の源流を見る機会はなかなか無いので、みなさんで見学したりしました。また、植物の冬芽を観察したり、エノキの枝についたままの果実を見たりしました。

エノキの果実が枝にたくさん残っていました

エノキの果実や、他にもムクノキの果実がたくさん枝に残っているので、今年は冬鳥の渡来が遅いことがわかります。しかし、途中で観察したツグミが群れでムクノキの果実を食べていたので、じきにこの果実も食べられていくでしょう。
野鳥の方は、ヒヨドリがたくさんいたため他の鳥の鳴き声がちょっとかき消されていて確認しにくかったのですが、いくつか印象的な鳥に出会いました。例えば、シメです。

シメ

まるっとした体つきや、太い嘴(くちばし)が印象的でした。
また、最後に全員で観察したコゲラです。

コゲラ

日本で一番小さなキツツキということで、その小ささ、かわいらしさとともに、枝をコンコンとつつく音を全員で聞くことができました。
終了間際に、心配していた雨が少しぱらついてきて、ちょうどよいタイミングで終了となりました。

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博物館収蔵資料紹介~正月の行事

新たな年を迎えました。今年も博物館をよろしくお願い申し上げます。

毎年、同じ日時に行われる行事の代表的なものとして正月があります。博物館で収蔵している年中行事に使われた資料の中から、今回は正月行事に関するものを紹介します。

最初の写真は正月に神棚の前に飾られるもので、これに半紙やダイダイ(ミカン科の果実)を付け、松なども添えます。昭和62年(1987)12月に南区下溝の方の製作で、当時でもこうした正月飾りを見かけることが少なくなっていたため、実際に作っているところを撮影し、完成したものをそのまま寄贈していただきました。二枚目の写真はその時の様子です。                  

 

市内各地では、正月14日に「粟穂稗穂(あわぼひえぼ)」といって穂に見立てた短く切った木を竹の先に付け、畑に使う肥料を積み上げたところに立てており、これは粟や稗などの穀物がたくさん実ることを祈って行われました。

次の写真は緑区相原の粟穂稗穂ですが、この資料を作っていた家では1月16日に粟穂稗穂を作り、11日の仕事始めで少し耕した畑のところに立てました。二枚目の写真は昭和63年(1988)1月の行事の様子で、やはり写っているものが寄贈されました。                                  

 

次の写真は緑区佐野川で、ここでは「粟穂稲穂(あわぼいねぼ)」とされ、竹を二つに割って片方に粟穂、もう一方は稲の穂を差します。写真には三点写っており、これらを14日に飾り、その後に畑に持って行って立てました。なお、このお宅の方には、そのほかにも正月14日の行事に用いるさまざまなものを作って寄贈していただきました。                  

 

特に津久井地域では、正月に山の神をまつることが盛んで、いろいろな行事がありました。最初の写真は、粟穂稲穂と同じ家の方に作っていただいた「おりかけ」と呼ばれるもので、2日に山へ行く「やまいり」の際に持っていき、竹筒(たけづつ)の部分にお神酒を入れて、さおの左側のとがっている方を地面に突き刺して山の神の祠(ほこら)に供えます。                   

 

そして、山の神の日とされる1月17日に弓矢を作り、それを21日に射ることが行われました。写真は緑区沢井の山の神の弓矢で、上側が弓、下が五本の矢です。この家では17日に作った弓矢を庭木にかけておき、21日に庭で四方に矢を放ちました。                  

 

このように博物館で収集した正月行事の資料は、実際に製作したり行事に使っていたものをそのままいただいており、その時に撮影した写真も一緒に保管しています。     この職員ブログでは、以前「写真で見る相模原~昭和・平成の生活と民俗~」を連載していましたが、その中で、今回紹介した資料に関わる内容を取り上げていますので、併せてご覧いただければと思います。

「七草とアワボヒエボ」https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/24764

「山の神」https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/24898

「小正月のものつくり」https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/28484

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キッズわくわくワークに出展します

1月15日に相模原・古淵ハウジングステージで行われる「キッズわくわくワーク」に、当館学芸員が参加します。いろいろなお仕事を無料で体験できるイベントで、相模原市と相模原市教育委員会が後援しています。
学芸員のお仕事体験は、本物の掛け軸の取り扱いや、くずし字の解読(終日)、鳥の羽根の分類・整理(午後のみ)を体験してもらいます。

本物の掛軸を取り扱います!

はく製や図鑑を見ながら羽根を分類、分類した羽根1枚をお持ち帰りできます!

時間は11時から16時まで(受付は10時から)で、他にも、警察官体験、ドローン操縦士体験、サッカー選手体験もあります!すべて参加は無料です。詳しくはコチラをご覧ください。

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さあ、再始動!プチリニューアルした博物館においでませ〜

各種保守点検等のため、月曜休館とあわせて、1/10〜12の三日間は休館していましたが、休館中も博物館の中で、外で、いろいろな動きがありました。

出張講座については別途ブログでお知らせした通りですが、館内では、市内の小学校の先生方の研修も行われ、学習資料展などの展示解説を実施しました。プラネタリウム機器のメンテナンス、トイレの修繕や、エントランスホールの小惑星探査機「はやぶさ」実物大模型をはじめとしてもろもろ展示品のすすはらい、常設展示室内の一部レイアウト変更などなど。また、「触れる展示」も一部復活させました。

しばらく封印していた記念スタンプも復活です!この記念スタンプは当館プラネタリウムから飛び出してきた「さがぽん」の図案のもの。しばらくぶりなので私達職員も、あ、こんな絵柄だったっけ!?と新鮮な驚きがありました。

休館中に報道提供した「はやぶさ2#寄席〜宇宙落語とスペシャルトーク〜 JAXAはやぶさ2#×相模原市立博物館×相模原市民文化財団」には早くもお問い合わせをいただき、嬉しい悲鳴です。

ちらし表面

大河ドラマ関連ミニ展示も始まりましたし、「富士の星暦」関連のミニ写真展等もご覧いただけます。市民協働で作り上げたミニ展示「子ども向け雑誌」も始まりました!

1月13日からは、プラネタリウムウィンターコンサートの前売観覧券も発売開始です。

プラネタリウムコンサートイメージ(過去のコンサートの様子から)

みどころいっぱいの博物館、これから発表予定の事業もいろいろあります。どうぞお楽しみに!

職員一同、みなさまのご来館をお待ちしております。

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保育園で鳥のおはなし

相模原市立博物館は1月12日まで、館内設備や展示のメンテナンスのため、休館となっています。
そんな中、1月11日、博物館の近くにある大野村いつきの保育園へ行って鳥のおはなしをしてきました。

年長と年中のみなさんが聴いてくれました

普段から博物館を利用してくれていて、様々な学びを展開している保育園です。園児のみなさんとはすっかり顔なじみ、というより、よく一緒に自然観察をしたりしている仲です。ある程度専門的な話にもついてきてくれるのを知っているので、鳥類学の基礎から始めて、生物としての鳥の一番の特徴である、羽根について中心にお話ししました。
はく製や骨格標本を使いながら、羽根の機能を考えてもらったり、1枚の羽根を拾った時に、どこを見れば羽根の種類がわかるのかを実際の羽根を手に取って観察してもらったりしました。1時間近いお話でしたが、みなさん集中して、前のめりになって聴いてくれました。

オオタカの飛翔形はく製で羽根の機能を説明

園児のみなさんが、園庭やお散歩で拾った羽根を標本にしていたので、それも、なんの鳥の、どこの羽根かを考えてもらいました。

この羽根はどこの部位の羽根かをみんなで考えています。

中には近くの公園で拾ったというフクロウの羽根もあってびっくりしました。
最後に、骨格からヒトと鳥の相同性(同じ起源に由来する骨格や器官)について話したところ、記念写真で鳥のポーズを決めてくれました!

年長組のみなさんと記念撮影

保育園児だからといって簡単なことや初歩的なことで済ませてしまっては、満足してもらえません。この日も、かなり専門的な内容も扱いましたが、順序立てて説明すれば、しっかり理解してくれます。園児のみなさんが、そこからどんなふうに学びを発展させてくれるのか、楽しみです。

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