給桑開始から18日目、カイコは4回目の眠(みん)に入りました。
展示中の飼育容器の中で、頭を持ち上げてじっとしています。皮下で新しい皮膚が固まるのを待っている状態なので、クワも与えずにそっとしておきます。
頭の殻も前へずれてきて、今日(6月19日)の後半から明日にかけて脱皮し、ラストスパートの1週間が始まります!
給桑開始から18日目、カイコは4回目の眠(みん)に入りました。
展示中の飼育容器の中で、頭を持ち上げてじっとしています。皮下で新しい皮膚が固まるのを待っている状態なので、クワも与えずにそっとしておきます。
頭の殻も前へずれてきて、今日(6月19日)の後半から明日にかけて脱皮し、ラストスパートの1週間が始まります!
本日6/18より東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレートーチの限定公開が始まりました!
6/17まで横浜市役所内で展示されていたトーチが夜7時すぎに当館に到着し、それからオリンピック・パラリンピック推進課職員とともに展示作業に取り掛かりました。
そして、まもなく夜9時になる頃に東京20202オリンピック・パラリンピックの聖火リレートーチ2本と、1964年の東京オリンピック聖火リレートーチの計3本の展示が完成しました。
この展示は3日間の限定公開で、また県内の聖火リレーの公道走行が中止になったため、聖火リレートーチを間近で見られるのは市内では今回のみとなります。
そのためか、本日は開館の9時半前に10名ほどの行列ができ、入場直後にトーチを熱心に見学していました。
東京2020オリンピック・パラリンピック大会のトーチは、素材に東日本大震災の復興仮設住宅で使用していたアルミを使うなど復興への想いも込められています。
今回の聖火リレートーチの限定公開は20日までの3日間のみです。トーチの解説リーフレットも用意していますので、この機会に桜をモチーフにしたきれいな聖火リレートーチを目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。
なお、当館では特別展示室にて企画展「相模原にオリンピックがくる」を7/4まで開催中です。企画展もあわせてご覧いただければ幸いです。
今年の相模原市立環境情報センターの自然環境観察員制度の全体調査はタンポポ調査です。博物館も参画し、調査方法や調査結果の検討などを受け持っています。
その一環として、6月15日に調査で提出されてきたサンプルから花粉を取り出して、種類を検討する作業に入りました。自然環境観察員の有志のみなさんが、博物館の実験室に集まり、顕微鏡を操作しています。
スライドグラスにサンプルから花粉を取り出しますが、細かな作業でなかなか大変です。
花粉で種類を検討するというのは、花粉の大きさを顕微鏡で観察します。外来種、あるいは在来種と外来種の雑種の場合、花粉の大きさがばらつきやすく不揃いになることを利用して、在来種と識別します。下の写真が雑種または外来種です(雑種と外来種は花粉では区別がつきません。この検討は在来種の確定を目的としています)。
在来種のタンポポの場合は花粉が粒ぞろいで、下の写真のように大きさも揃っています。
ただ、気を付けなくてはいけないのが、写真の下から二番目の花粉のように一つだけ小さな花粉が混じっているときです。他は揃っているのですが、この小さな花粉をよく見ると、表面の様子が他とは違います。これはおそらく、他の花の花粉が昆虫などによって運ばれてきたものと思われます。
厳密な識別は実体顕微鏡レベルでは難しいのですが、同じ花からできるだけたくさんの花粉を観察して判断することになります。
この日の作業は、11名で50サンプルちょっとをこなしました。全体で400サンプルくらいありそうなので、まだまだかかりそうです。気長に進めていこうと思います。
残念ながら神奈川県内では公道での聖火リレーが中止となってしまいましたが、相模原市立博物館では、開催中の東京オリンピック・パラリンピックに向けた関連企画展「相模原にオリンピックがくる」の関連事業として、予定どおりトーチの展示を行います。
期間は6月18日から20日まで。3日間の期間限定の展示となりますが、ちょうど週末にもあたりますので、ぜひ足をお運びください。
1964年の東京オリンピックの時に市内で実際に使われたトーチも併せて展示します。
この期間限定展示は市オリンピック・パラリンピック推進課と当館の共同で開催するもので、2020大会と1964大会のトーチ3点のコラボが市内で見られるのは今回だけになります。この機会、どうぞお見逃しなく!
また、市の広報番組「ぞっこん相模原6月号」でも最後のほうでちらっと紹介されています。よかったらぜひご覧くださいね!
そして、ご来館の際には特別展示室で弱虫ペダルグッズやオリンピックピンバッジをぜひぜひゲットしてください。数量限定ですが、今のところはゆとりがあります!
6月5日から13日まで開催していた「はやぶさWEEK in 相模原市立博物館」、みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか?
おかげさまで期間中のプラネタリウム番組は満席になるなど、大好評でした。でも、満席ということは、見ることができなかった方もいらっしゃるということですが・・・ご覧いただけなかったみなさま・・・朗報です!
6月中のプラネタリウム番組「星空さんぽ」では、引き続きミニテーマとして「はやぶさ」「はやぶさ2」を取り上げています。まだまだ間に合いますので、はやぶさ・はやぶさ2に興味・関心のある方は、ぜひご来館、ご観覧くださいね。
さて、ここで、はやぶさWEEKについて振り返ってみましょう。
最終日には、先着20組様にチェキでの記念撮影も行いました。合言葉は今話題の「SDGs(えすでぃーじーず)」!
そして見ごたえ十分のはやぶさ2ミッション解説パネル。このパネルは、3月に開催した、帰還カプセル世界初公開の時に常設展示室内に展示していたものですが、このように一か所で集中的に展示するのは初めてのこと。帰還カプセル観覧の時は抽選でしたが、今回は多くの方にご覧いただけました。
そのほか、エントランスに常時展示していた模型のケースに、記念品のグッズも併せて展示。
マンホールカード配布開始の時には1種類のみ展示していた、津田先生のサイン入りマンホールパネルを2種類展示。
さらに、天文展示室内にキャプションを追加したり、はやぶさ2最新情報コーナーの見出しを大きくしたり、天文研究室にはやぶさ帰還当時の記事が掲載された雑誌を展示したりと、盛りだくさんの内容で開催しました。
また、市全体としては、「はやぶさ体操」の披露のほか、はやぶさ2プロジェクトのみなさんによる「はやぶさWEEKオンライン講演リレー配信」(期間限定のようですので、興味がある方はどうぞお早めに!)、そして市内の小中学校では6/11に「はやぶさ給食」!で子どもたちも大喜びだったようです。
相模原市全体で盛り上げた「はやぶさWEEK」でした。
小惑星探査機はやぶさの帰還、そして小惑星探査機はやぶさ2の帰還、そしてそれぞれの帰還カプセルの公開・・・どの場面を思い出しても、今でも胸が高鳴ります。
その胸の高鳴りを、みなさんと少しでも共有できましたら幸いです。
はやぶさ2の新たなる挑戦も、引き続き応援していきたいと思います!
給桑開始から14日目、2週間経ったところでカイコはすでに4齢になり、モリモリとクワを食べています。下の写真は6月14日(13日目)の脱皮直後のカイコです。うしろに脱皮殻があります。
脱皮直後はまだ動かずにじっとしていますが、しばらくするとクワの葉を食べ始めます。下の写真の左側のカイコは、眠(みん)の途中で、3齢の頭部の殻が前へずれていまにもはずれそうです。
このように、頭が一回り大きくなるぶん、食べる勢いも増します。
4齢はだいたい5日間です。この週末には眠に入り、来週の週明けにはいよいよ終齢(5齢)に脱皮します。
前回の本ブログでは、神社などで行われてきた祭礼行事を紹介しましたが、祭礼で忘れてはならないものに神楽(かぐら)があります。今回取り上げるのは、昭和59年(1984)度制作の文化財記録映画第三作「相模原の神代神楽」です。もちろんすべての祭礼で神楽が見られたわけではありませんが、市内のいくつかの神社では式典の後に神楽が奉納され、祭礼をにぎやかに彩りました。
市内では中央区上溝に神代(じんだい)神楽を行う亀山社中があり、亀山家は江戸時代の中頃にはすでに神楽を行っていたと考えられ、専門の神楽師として、各神社の氏子からの依頼によって神楽を行ってきました。なお、ここでの神代神楽とは、仮面をつけ、セリフを言わずに神話を中心とした劇を演ずるスタイルを指します。
最初の写真は中央区田名八幡宮の神楽の上演です(9月1日)。市内の多くの神社には神楽殿があり、ここでも神楽殿で演じられる神楽を多くの観客が楽しんでいます。
映画では、本番だけでなく、舞台裏での準備の状況なども撮影されています。
神楽には多くの演目の中に登場する役があり、最初の写真は「三番叟(さんばそう)」で、舞台清めの意味で一番最初に舞われるものです。次の写真は、神々に交じって登場する二名の「もどき」です。道化(どうけ)役として、人を笑わせるようなおどけた動きをして、動作が決まっているそのほかの神々とは違って自由に振るまいます。
また、神楽師は神楽が行われる前の、拝殿などでの祭式の中で神前舞(しんぜんまい)も行っており、神前舞は面をつけずに舞います。
次の写真は、亀山家で映画の撮影をした際のもので、中央に三番叟、向かって左側のもどきとともに、右には太鼓や笛の囃子方(はやしかた)が見えています。さまざまな種類の囃子が舞台の上で演奏されます。
神楽を演じるためには多くの面や衣装が必要です。写真は、神々の役を演じる際にかぶる面のうちの一つで、ほかにももどきや動物などいろいろなものがありました。
映画では、一つ一つの演目をあらすじを追って紹介するよりは、上映の形式や身のこなしなどの所作(しょさ)、しきたりなどに重きを置いて撮影しており、そうした点から神楽を理解できるような構成となっています。
5/22から開催中の当館の企画展「相模原にオリンピックがくる」の最新情報をお伝えします。
6月上旬の世界選手権の好成績により、市内出身の白井 空良(しらい そら)選手のスケートボード(ストリート)でのオリンピック出場内定が決まりましたので、市内ゆかりの選手コーナーに白井選手の紹介パネルとサインを追加しました。
6月上旬に企画展ホームページやチラシでもお伝えしていました企画展解説動画を撮影し、6月10日に当館ホームページ「ネットで楽しむ博物館」に公開しました。展示室の解説パネルには書いていない情報や、裏話などもありますのでぜひご覧ください。
さて、6月11日に神奈川県より東京2020大会オリンピック聖火リレーの県内の公道走行中止が発表され、本市内2ルートの公道走行も中止になりました。
公道走行は中止になりましたが、当館では6/18から6/20の3日間のみ東京2020オリンピック・パラリンピック大会聖火リレートーチの限定公開を行います。公道で見ることができなくなった聖火リレートーチを、間近で見学できる貴重な機会ですので、ぜひご来館いただければ幸いです。
また、6/11から淵野辺駅そばの市立図書館でも、企画展の出張展示を開催しています。東京2020大会のPRや、1964東京オリンピックの当館収蔵資料の展示のほか、図書館では関連図書紹介やブックリストの配布などをしています。
企画展「相模原にオリンピックがくる」は7/4(日)まで開催中です。先着で来場記念品もありますので、ぜひご来館ください。
6月12日、博物館お隣の樹林地を歩いていると、エナガやシジュウカラの群に出会いました。つぶやくようなたくさんの鳴き声は、家族群です。巣立った若い個体がおぼつかない飛び方で木々の枝を飛び回っていました。そのうち、エナガの若鳥の1羽が頭上の枝にとまりました。
好奇心いっぱい、という眼差しでこちらを伺っています。直後、横の枝が気になる様子で、いろいろな角度から見ていると・・
ひょいっと頭を近づけたかと思うと、枝の間に隠れていたシャクガの仲間の幼虫(いわゆる、しゃくとりむし)をつまみ出しました。
エナガにしてはちょっと大きめの食べ物なので、くわえる向きを何度か整えていましたが、そのうち上手に飲み込みました。
飲み込んだ後、またこちらへ「たくさん食べたど~」と言わんばかりのドヤ顔を向けた後、さっと飛び去りました。
たくさん食べて、元気に育ってほしいですね。
今、博物館駐車場で花盛りの木があります。
クマノミズキです。クリーム色の小さな花が集まって咲きますが、今年は特に花つきが良く目立ちます。
クマノミズキは、ミズキととてもよく似ています。クマノミズキの方が葉が若干細長いものが多いのですが、落ち葉だけを見ると見分けがつかないほどよく似ています。でも、このあたりで今の時期咲いているのは間違いなくクマノミズキです。なぜなら、ミズキは今、若い実がついてる状態だからです。
花期が、ミズキはゴールデンウィーク頃で、クマノミズキは梅雨の初め頃と大きくずれます。こうしたずれは生殖隔離と呼ばれ、ごく近縁の種類同士でも交雑が起きにくいことで、明確に種分化が進んでいるということになります。
枝の付き方や花の色など、他にもいくつかの区別点はありますが、遠目にはそっくりな両種です。でも、今が一番簡単に識別できる時期と言えるでしょう。